私は世界の観測者である。

録画していた「新世代が解く!ニッポンのジレンマ 元日SP“競争”と“共生”のジレンマ」を見ました。正月しか見ていなかったのですが、レギュラー番組なんですね。

各々の専門分野で活動している人たちに抽象的なテーマで語らせているのに、まるで議論にはならずに各々の立ち位置を踏まえた解説をしているだけに見えました。

僧侶の方が、「ここで話しているようなことはそれほど重要なことじゃない」といって場をしらけさせていましたが、まったくもってそのとおりだと思ってしまった自分がいました。

結局は、何かを作りだし実際に対峙している本当の当事者以外は、番組で語っている論客達も含めて、世界の観測者でしかないと実感しました。

皆それぞれ、自身の正義感や倫理観、世界や日本を変えたいという志はあるのだと思いますが、大きな力には抗おうとすることもできず、(もしくは、そういうつもりもなく)流れにまかせていくしかないということだと思いました。

ニッポンのジレンマ ぼくらの日本改造論 (朝日新書)

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