後悔しない生き方とは?「行動する」ことを思いついた時点で行動するしかない。

20年後には、したことよりしなかった落胆のほうが大きい
マーク・トウェイン

「選択」について、前回に続いて考えました。
今回はさらに「行動する・行動しない」に焦点を絞ります。

「行動する・行動しない」の選択が発生した場合、自動的に答えが出ます。
行動して選択を終わらせるか、選択を無視することや後回しにすることは、行動しない選択をしたことになります。

行動の選択に対するポジティブな考え方は、行動する後悔より、行動しない後悔といいます。
けれどそれには反論もあって、冷静になれば、行動しない判断のほうが正しい場合があるとも言われています。
でも実は、行動しないということは、予め後悔を選択していることになります。

 

ここで後悔という状況について、行動した場合と行動しなかった場合で噛み砕いてみると、以下の4パターンに分かれました。

1.行動した後悔
(1)行動した結果が失敗だった後悔
(2)行動したから発生したと思われる結果の後悔

2.行動しなかった後悔
(1)行動した場合の結果が分からない後悔
(2)行動しなかったから発生したと思われる結果の後悔

この中で、行動するかしないかを決める前に予測できる状況は、2-(1)行動した結果が分からない後悔、だけです。残りは結果に対する状況なので予測することができません。

行動するかしないかの選択は、1対3ではありますが「予測できる選択をする」か、「予測できない選択を試みる」かの選択であることが分かります。

これで行動しない後悔が、どういうことなのかも分かってくると思います。
未来の自分は、2-(1)の行動した結果が分からない自分に後悔しているか、2-(2)の行動しないから発生した事態を前回の選択のせいに後悔している。

ここで重要なのが、前回の選択を思い出してしまった時点で、もう一度「同じ選択」に迫られることになっていることです。
振り出しに戻ってしまった。
後悔とは、この振り出しに戻ることを悔いていることです。

再び2-(1)の行動した結果が分からない自分を選択するのか、今度こそ変化を試みるのか。
また時間が経てば経つほど、振り出しに戻ってしまう後悔は重たいものになります。

もし1-(1)と(2)行動したあとに後悔する事態に陥った場合は、行動してしまった状況での「違う選択」になっている可能性が高く、ポジティブな人は新しいチャレンジをしますし、ネガティヴな人でも後悔は軽く済むでしょう。


行動するかしないかの選択というのは、「行動する」ことを思いつかない限り発生しません。
「行動する」ことを思いつくまでは、選択自体発生しようがない。
だとしたら「行動する」ことを思いついた時点で行動するしかないのではと思います。

 

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