年齢と共に、古い映画や小説の素晴らしさに気づき始めている。
私は年齢が上がっていくことと並行して、新しいものの良さよりも、古いものの良さを感じるようになっています。
なぜこれまで新しいものが良いと感じていたかというと、新しいものは古いものを包含しているはずと思っていました。あえて古いものを知る必要はないと思っていました。
しかし、そんなことはありませんでした。
その理由は「時代の空気」です。時代の空気だけは、新しいものでは再現できないのです。技術が上がってしまっているというのもそうですし、敢えて古く作るもは偽物にしか見えません。
映画でしたら、古い白黒の映像をいくらデジタルリマスターしても、今のブルーレイのようにはなりようがなく、時代の流れには抗えないのです。
作品の素晴らしさもそうですが、年齢と共に、自分の知らない時代の空気の魅力に気づいているとも言えそうです。もしくは、死に向かう私がノスタルジーにあてられている可能性も捨てきれません。
映画のレビューを書いていて思うのは、こういうことは自分で気づくしかないですし、気づくかどうかは運命でもあり、気づかなくても構わないことなので、良さを伝えるのは難しいです。難しいですが、改めて文章力を高めていきたいと思いました。
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