人は傷つけ合うことで個性を醸成している。

どうして人は傷つけ合うのか?私は傷つきたくありません。でも傷つかないわけにはいかないという現実を理解しているつもりです。

少し極端な話しをします。

人間にとって、最も重要なことは、傷つけられないことです。しかし、人が傷つかない世の中というのは、現実的ではありません。

人は傷つけられると死んでしまいます。死んでいないのは回避する術(回復する術)を学んでいるからです。つまり回避方法を知らない方法で傷つけられると死にます。

肉体的な攻撃を受ける場合と同様に、精神的な攻撃を受けた場合も死にいたることになります。
そういう視点で見ると、人は対人関係において、物心ついてから死ぬまでずっと殺し合っているように思います。

人への攻撃は、物心がついて、自分が傷つくことを知ることから始まります

「こうすればこんなに痛いのか」「こうすればこんな気持ちになるのか」ということを想像できるようになると、それを対人関係のツールとして使うようになる。

傷つく人、傷つける人

傷つく人、傷つける人

 

人の個性を捉えるとき、私は「対人関係における反応」を見ます。その反応がまさに、先ほどの攻撃に対する回避なのです。個性とは差異なので、それしかないといっても良いでしょう。

ここで最初に戻りますが、人が傷つかない世の中というのは、対人関係を持たない世の中と同じで、皆同じ人になってしまいます。

この、「皆同じ人になる」ということには憧れてしまう自分がいるのですが、そんな人はそうそういないと思いますので、あり得ない世界だと思います。

なので私はこれからも、傷つくことを前提とした自分作りをしていきたいと思います。