「モノ」と「経験」は同列に扱う概念ではない。

これは旅が好きな人の話しでしょう。

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「経験」とは、様々な「モノ」が自分にもたらした結果です。
 
経験とはつまり、思い出、記憶、身についた技術であると私は考えています。
それらはたしかに幸福感をもたらします。持続性も高い。
 
しかしそれらの「経験」は、「モノ」がなければ得ることができません。
旅行をして得られるのは、旅先の色々なモノに触れた経験です。
「ここにはない景色」を見ること「ここにはいない人の言葉や仕草や思想」に出会うこと。
これらの「経験」は、景色の中の「モノ」、出会った人を形成する「モノ」がなければ得ることができません。
 
 
人は必ず死にます。死なないという経験はできない。
そういう人間が何かを経験をして何になるのでしょう。
 
幸福感を得たいなら、何もしないことです。
本当に何もしなくても良い状態こそが最大の幸福であると私は考えています。
何もしないということを忘れていると思います。
 
何もしない状態での幸福感は人それぞれです。
言葉にできない自分だけの幸福感が得られます。
 
モノがもたらす経験は、言葉の数くらいしか個人差がないように思います。
対象が物質である以上、それをどうにか言葉にしなければ幸福感は得られない。
 
このように私は、「モノ」と「経験」は同列で扱う概念ではないと考えます。